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冬の光を待つ

ステンドグラス見学会は、土砂降りの雨と風の中でした。これは光を楽しむのはあきらめようというスタートでした。お一人が体調不良で欠席された以外は全員参加。KOCOMATSUはいっぱいになりました。

 オーロラ写真のIさん。酵母パンのルシルさんにも特別参加していただき、見学会は満足感いっぱいになりました。絶望的だった天候にもかかわらず、変化の激しい雨空は様々な雲の動きを伴い、当然ながらステンドの光も短時間で多彩な変化を見せてくれました。

 それは素朴なラブフルートの音色と不思議な繋がりを見せてくれましたから、集われた方々は感動の声をため息が漏れていました。クルミと杏子入り、パンプキン、チーズ入りの三種のパンとミネストローネに焼きりんごとレーズンのデザート。楽しい歓談と食事にお茶の時間。嵐の中に差し込んだ柔らかな光と一緒に過ぎた時間は別世界でした。

 ステンド作家I氏の一枚一枚の作品にまつわるお話とフルートの音色で纏められたのですが、最後は冬の光とステンドグラスの輝きが楽しみですね...ということになりました。

 確かに、冬の光はこれまた別ものですから、輝きの変化は一層不可思議さに満ちたものになりそうです。寒さも大雪も、なかなか乗り越えるのは厳しいものがありますが、一息つくときに温かいお茶と心地よい光のデザートがあると思うと、ちょっと楽しみでもあります。

 おそらく光の変化に伴いステンドの輝きも変わるでしょうし、雪の反射が意外な形で飛び込んできたり、太陽と降り注ぐ雪の結晶が光の舞いを描き出してくれるのだろうと思います。寒さの中だからこそ、降り注ぐい色彩豊かな輝きが温かく優しく感じられるのだろうと思います。

 そんな空間で、その雰囲気に合ったお茶を飲み、時にデザートを楽しみ、会話を楽しむ。誰もが、暖を取るために自然とストーブの周りに集まってくる冬がそろそろ始まりそうです。
by ravenono | 2010-11-06 14:32 | 光の移ろい
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