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いのちの輪のなかでいきている

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KOCOMATSUと森のささやきを結ぶ二日間の集まりが終わり、少し寂しさを感じながら、感じた事を書いてみようと思います。

 人生の全体からすれば2日間はわずかな時間ですが、いざ二日間参加できるかとなると、時間を共にする事は難しいのかも知れません。集中的に見つめ、考え、感じることは、その後の歩みを大きく変える事にも繋がる可能性を秘めているように思います。

 自分自身とは何なのか、この世界との繋がりはどうなっているのか。誰もが問いかけたくなるけれど、結局どこにも応えるものが見つからない。そんな歩みに、何らかのヒントをもらうことで、自分自身であることの意味が変化し始める。

 これは目の中にあったゴミが取り除かれて、視界が一気に広がり、明るさを取り戻す事に似ています。多くの知識や体験や、これこそ大切だというものが次々と提示される中で、自分が生きて行く為の軸になる要素を賢く選択することは、大切なことかと思います。

 存在する世界の謎を解く小さな鍵を手にすると、大切な扉が開かれ、その先にある広く豊かな世界を知る事が出来る。そんな体験の一つを共有する事が出来たように思います。

 分子生物学との接点が何を与えてくれるのか、それが絵画の持つ多様な側面とどのように繋がるのか、その視点に気づき始めることが、どれほど人生を豊かで生き生きとさせてくれるものか、参加者はそれぞれの観点で受け止めていたように思います。

 いのちの全体性を知ること、感じる事が、木の笛を奏でる事とどのように繋がるのか。自分自身の全体性を具体的な形で表現し、感じることがいのちの喜びにつながること。笛の響きを受けた周囲のものが一緒に響き合う世界があること。その響きの只中に存在すること。それは愛と呼ばれるものにとてもよく似ています。

 とりわけラブフルートの構造には、存在するいのちの姿をシンプルに伝えてくれる不思議な要素があります。

 そこにそれがある事実、その形が本質と深く繋がっている。それは単なる構造だけではなく、木と呼吸が響き合い、周囲と響き合うことで、自分たちの内面に引き起こす感覚。その辺りを、少し集中的にお伝えしたワークショップ。楽しい食事の後の、様々な表現者たちの時間、続いてライブ。最後には自分の身体そのものから生まれる響きを感じる時間へと流れて行きました。

 この二日間は、あきらさんから伝え聞いた事が現実の関わり方と結びつく具体的な時間になったように感じています。それは、ずーっとあり続けているいのちの姿そのものを感じる時間だったように思います。

 こころをひらき、目を大きく開け、耳を澄ませ、全身を全体と一体化させること。いのちであることのゆたかさ、そこから生まれる喜びが、この後の歩みを変えてくれるような気がします。そして、次の出会いの中に繋がっていくでしょう。

 KOCOMATSUで共に眠りに就いた方々が、新たな輝きの種を見つけて、さらに豊かな旅を続けていくことを楽しみにしています。

 遠い地からやってきた二人の旅人。あきらさんとみほさん。その触れ合いが、この後の不思議な流れに繋がっていることを楽しみにしています。現実に起こっている事が、刺激的で、楽しみで、素敵な事だと感じる。そんな旅の豊かさを与えてくれたKOCOMATSUに感謝です。
by ravenono | 2011-10-03 21:19 | KOCOMATSU
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