<   2010年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧

木の笛たちが響きあう

 KOCOMATSUに新たな輪が生まれたディジュライブ。ちいさな八面体のスペースが浮かび上がらせてくれた響きの世界。昼はステンドの光と混じり合い、夜はキャンドルの光で浮かび上がる響きと混じり合う世界。

 昼の世界と夜の世界のコントラストを改めて感じる時間になりました。この日のライブのために何度か集まった演奏者たちは、この日の瞬間の中にこれまで育まれてきたディジュへの思いを出しきっているようでした。

 お互いに刺激し合い、学び合い、新しいステップを踏み出す機会にもなったように感じました。車座になるライブには、不思議な一体感が生まれます。だれもが、輪の中心に向かって会話し、誰もが中心であり、輪の一部である。あたかも自分が吹いているような錯覚に陥る...。

 演奏者なのか聴衆なのか...。その違いが消え去る。それが、一人ではなく、二人でもない、三人の奏者が一つの場で響き合うことの豊かさではないか。そんな思いが、今回のライブへの思いでしたが、それは確かに現実になったように思います。

 与えることも受け取ることも、一つのことなのだという命の原点。それを言葉ではなく、そのことそのものとして感じる。命の喜びがどこにあるのか...それを密かに感じる。音の響きが本来持っているものは、小鳥たちの囀り、獣たちの声、風が届ける森の秘密、水の流れ、寄せては返す波からのメッセージの中にあるのでしょう。それをディジュの素朴な響きが知らせてくれるのだと思います。

 ラブフルートもまた、私たちを取り囲む自然の歌い手たちから知らされる.....。「愛の笛・Love Flute」が伝えています。そのメッセージを小さなスペースの中で受け取り、それぞれの場に旅立っていく。この世界のみんなが繋がっている。小さな人間の自負心で世界を狭めるのは愚かなことだと野の鳥や獣たちは歌っています。

 疲れた時、弱った時。喜びの時、感謝があふれた時。KOCOMATSUを訪れるのもよし、そっとその空間を思い起こすのもよし。

 それぞれの命が大地と繋がり、空に繋がる。そのターミナルポイントの一つKOCOMATSUにやってきた3人のディジュ奏者たちは、それぞれを待っている場に出向いて行くのだと思います。

 ディジュ、ラブフルート、三味線、ドラム、歌声.....。楽しい時間でした。みんなで輪になって、アボリジニの歌を聴き、「ウッ!ウッ!ウッ!」と声を出す時、不思議な力がやってきます。現地語で「進む・歩く」という意味を持つのだとか。単純素朴に、誰もが加われる「ウッ!」を、集われた皆さんが、きっとどこかで思い出し、元気をもらえるかもしれません。密かに「ウッ!」で繋がってると思うと、どことなく楽しくなってきます。

d0178682_12481282.jpg

          夕暮れの空に浮かび上がったウサギ
[PR]
by ravenono | 2010-10-25 12:51 | 響きあう

心が建てたKOCOMATSU

 KOCOMATSUでの過ごし方は自分で見つけるのがいいなと思っていましたが、少しずつ、じっくりたっぷり自分時間を楽しまれる方が現れています。先月には一枚の絵が届いて、空間のイメージが豊かになりました。

 その絵の流れが、次の流れになったのか、KOCOMATSUで丸一日、あるいは半日、絵を描いて過ごされる方がやってきました。時折、ぼーっと差し込む光とステンドの輝きを眺めたり、何気なくフルートを吹いてみたり、声を出して楽しんだり、ドラムを叩いてみたり、ハープを弾いてみたり....。

 何もない小さな空間に居ると、プラスでもマイナスでもない自分が自然に浮かび上がってくる不思議な感覚があります。この空間が、純粋な心が合わさって作られている事と関係があるのかもしれません。

 KOCOMATSUは、確かに自分に与えられたお金を使って出来上がったと捕らえることもできますが、率直云って、お金に限らず、人生に与えられているものは、どれも自分のものなどではないという感覚があります。

 実生活は常に危なかしい状態で、今年はとりわけフルートの注文も激減していますから、転職の道も考えた方が良いかなと思うことも何度かありました。それならKOCOMATSUなんて建ててる場合じゃないだろうというのが常識的かと思います。

 ただ、どんなに大変な状況でも、本当に心底大切だなと思っている事のために生活を切り詰め、コツコツ小銭を蓄えて10数年。ライブやフルートから生まれたものの一部を積み上げて来ました。格別な能力はないけれど、コツコツ地道にという性質があるようで、それがKOCOMATSUに繋がった訳です。老朽化した自宅の改修が先だろうという声もありましたが...。

 風に吹かれるようにKOCOMATSU建設が始まってみると、大切なことだよな~と思っている事に心を寄せ、思いを寄せ、具体的に関わってくださる方がたが現れて、普通じゃやらないことをさーっと行動に移されて、全体がまとまりました。

 そういう場所ですから、自分なりに全力を尽くし、与えられていたお金はすっからかんで、先行き危ないな~という状態なのに、どこか爽やかで純粋な雰囲気があるのです。ほんとに心の純度の高い人たちと出会って、その思いが具体的な形になったんだと思います。

 微々たるお金しかなかったのに、気がついたらずいぶん立派になってしまったのです。お金持ちなんだ~と思われたら困るという皮肉な感じもありますが、ライブとフルート作りの生活では間違ってもお金持ちにはならないのです。
 
 というわけで、KOCOMATSUはみんなの純粋な心が合わさってみんなで作られ、生まれて来たのでした。その心の思いや流れを受けて、KOCOMATSUは使用料金を設定せず、それぞれが心に思うカンパで維持するスタイルを取っているのですが、冬を乗り切るのはちょっと厳しそうです。

 フルートを吹きに来たり、絵を描きに来られた方々の姿を見ながら、思わずこれまでの流れを振り返ってしまいました。改めて、KOCOMATSUに関わってくださった方々、訪ねてくださった方々、ライブなどに来て下さった方々に感謝します。

d0178682_11511792.jpg

[PR]
by ravenono | 2010-10-13 11:53 | KOCOMATSU

3人のディジュリドゥー奏者+ラブフルート スペシャルライブ

2010年10月24日(日)
午後2時~(昼の部)  午後6時~(夜の部)
ライブ会場  KOCOMATSU 恵庭市島松東町3-1-8(島松郵便局裏)
チケット 予約 2500円  当日  2800円

演奏者  杉中久夫  ディジュリドゥー&三味線
     ケンG   ディジュリドゥー
     上新卓也  ディジュリドゥー
     小野昭一  ラブフルート

3人のディジュリドゥー奏者のソロ演奏
3本のディジュリドゥーのコラボ
ディジュリドゥーとラブフルートのコラボ
2本のディジュリドゥーと三味線とラブフルートのコラボ
アボリジニの伝統曲を会場のみんなで楽しむ時間もあります

連絡先  ブルーレイバンクリエーション
     電話&FAX 0123-36-8881
     携帯電話  090-8906-9916
     Eメール  ravenono@basil.ocn.ne.jp

d0178682_1583941.jpg

                 ケンG

d0178682_1545749.jpg

          杉中久夫            上新卓也  

d0178682_2121728.jpg

                  小野昭一
[PR]
by ravenono | 2010-10-09 02:17 | ライブ案内

昼の響き・夜の響き

 KOCOMATSUでの4回目と5回目ノライブが終わりました。昼夜2部のライブは雰囲気が全く変わり、音の響きも印象も違っています。今回は、昼のライブに来られた方が夜のライブにも参加してみたいと希望され、どちらも満足感でいっぱいだったようです。

 昼の光の美しさが響きとl組み合わされるときに感じるものと、夜のキャンドルの光の中で過ごす響きは随分と違ってくるものです。これはなかなか贅沢ですが、ひとつのコンサートを昼夜の2回とも聴くのは貴重な体験です。

 音楽が単に音の響きだけではなく、その空間と合わされて浮かび上がってくるものだとよ~く感じられます。どんな空間で、どんな音楽をするのか。そのコンセプトを十分に考慮することは、演奏家の大切な要素かと思います。

 演奏場所の雰囲気によっては、新しい曲やフルートを作る。そんなこだわりを続けて来ましたが、少なからず昼間に似合っている音色と夜向きのフルートがあることは確かです。

 夜の部に参加された方が、今日KOCOMATSUを訪ねてくださいましたが、建物の雰囲気も随分違いますね~と感想を漏らしておられました。KOCOMATSUの雰囲気が気に入ったので、知人のギタリストを連れて来られるとのことでした。

 そのギタリストの方と午後からお会いしました。現在は千歳にお住まいの方で、ドイツで6年ギターの勉強をされていたとのことでした。しばしお話をして、試しに弾いて見ますかと声をおかけすると、入った時や会話の響きで十分良い感じになると思いますとのことでした。

 弾き終わってから、ほどよい残響が心地良いと感想を伝えてくださいました。気に入られたようですから、どうやらクラシックギターコンサートも開かれそうな予感です。音響設備を使う音楽が多くなり、生音でのライブが貴重になってくることは珍しくありませんが、コンパクトで響きの心地よいKOCOMATSUが独自の空間と響きを展開してくれるのを楽しみにしています。昼と夜のバリエーションの豊かさを楽しめるのも嬉しいことです。
[PR]
by ravenono | 2010-10-08 18:21 | KOCOMATSU