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静かな夏至の一日

静かな夏至の夜。例年は、どこかで開催されるキャンドルナイトの演奏というパターンですが、今年は静かです。演奏家も世代交代なのかもな~と感じたりもします。

 KOCOMATSUで過ごしたいという方が夕方から来られて、のんびり過ごして居ました。作業の合間に顔出して、しばし交流。それからまた、工房に戻って作業の続き。

 フルートのチューニングで苦戦していたところに思いがけない来客。ステンド作家のIさんが、ひょっこり顔を出してくれました。仕事先が島松と云う事で、顔を出してくれたのですが、こういう来訪は嬉しいものです。今年の夏至は、3人で迎えました。

 初めて同士の会話はKOCOMATSUのパターン。これまでにも随分、初めましてのあいさつが交わされてきました。KOCOMATSUがあって良かったな~と感じる場面が何度もありました。

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 行き場をなくしたり、孤独の只中で戸惑っている方が、風のうわさでKOCOMATSUの扉を開けることもあるかもしれない。一人でもそんな方の安らぎになればいい。そこに居るだけで、心が安らぎ、暖かさや、いのちの輝きを感じ取ることができるような空間になってくれれば感謝です。

 3人で思いつくままに言葉や思いを交わし、沖縄の三線や歌を聴き、トンコリの響きに包まれ、小さなキャンドルをほんの少し灯しました。KOCOMATSUのステンドグラスを製作してくれたIさん。まだ、本人はゆっくりとステンドの光と過ごした事がありません。

 美味いワインと美味しいご馳走を囲んでのんびり過ごしたいねと、これまで何度口にした事でしょう。家族を守り支えるために奔走する彼が、年老いて出掛けることも出来ないと断念する前に、なんとしても実現したいものです。
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by ravenono | 2011-06-23 00:32 | KOCOMATSU

シママツのココマツ

今年のKOCOMATSUは、ゆったり流れている気がします。何度か訪れた方々は、空気を感じて、それぞれのKOCOMATSUを楽しんでいるようです。

 とっても静かで小さな町。島松という地名が、どことなくこの辺りの空気になじまない文字だなと感じたけれど、それはいまも残っています。なぜ、島と松なのか、周辺の様子と感じが結びつかないのです。

 恵庭というのは、なんとなくわかったつもりになりそうな文字なのですが...。気になって図書館で地名の由来を辿ると、やはりアイヌ語がありました。正確な発音はわかりませんが、漢字を当てはめた人が和風代表みたいな人だったのでしょうか。或いは宮城県の松島をヒントにしたのかもしれません。

 不思議なもので、誰が名付けたとは記されていませんので、ちょっと辿り様がないのが残念です。別の視点から探ると、何かわかるのかもしれません。「大きな岩のあるところ」という意味らしいのですが、それらしいいシンボリックな岩も見当たりません。

 この分かりやすくない、謎めいたところが、刺激的でもあります。解答がないので、勝手に想像して、かもしれないな~と思ってみても、だれもそうじゃないとは言わないし、ひょっとして新説に出会えるかもしれないのです。

 そのシママツにある、ココマツ・KOCOMATSU。これといった看板もなく、周辺の人たちは、たぶん勝手にそれぞれが感じたように呼んでいる事でしょう。だれが何と呼んでいるのか、知る由もありませんが、直接中に足を踏み入れても、この六角形の建物は面白いですね~とか言う方がおられます。

 そのまま放置しても良いのですが、とりあえず「柱の数を数えてみてください」とお伝えして、ようやく「ああ、八角形ですね。なぜ、八角形なのですか?」と問われることが多いです。四角じゃつまらないからというログハウスビルダーの思いつきで始まって、さして異議はなかったので「じゃ~、八角形で建ててみて」という流れでした。

 ステンドグラスも、一枚お願いするのが限界だな~と思っていたのですが、結果的に小さなスペースに5枚ということになりました。こんな狭い空間に、なんとも贅沢な光が次々と移ろう不思議な世界が生まれました。

 目的性を持って、意義を掲げて、意味が込められた...そういう事を全く考えず、そーっと風が吹き抜けた後に、KOCOMATSUが生まれましたとさ..。そこから、何となく物語が始まる。立体絵本の仲間のような空間と云っても良さそうです。

 いずれ、誰しもが、人生って一冊の絵本であり、物語のようなものなんだな...と感じる。その入り口にある印、ちょっとしたヒントのような空間でもあります。

 ただただ、光の流れを感じて寝っ転がったり、ぼーっとしてみたり、スケッチしたり、読み物をしたり、おしゃべりしたり、美味しいものを持ち寄って食べたり、とびっきり美味しいコーヒーとか、お茶を楽しんだり。色んな楽器を鳴らしたり、近所を散歩してみたり。

 時計がないから、ふと眼が覚めたら、丸一日が過ぎ去ったのか、二日目なのか、なんだかよくわからなくなるのがいい。

 朝が来て、色ガラスの光が差し込むのをゆったり待ち受けて、いつしか光につつみこまれて生きている自分が浮かび上がってきて、床に寝転がって天井を見ているうちに、自分がどこに居るのか分からなくなってくるのが面白い。

 そんなKOCOMATSUに、まだ一度も会った事はないけれど、きっと会う事になっていた人がやってくる。その感覚を楽しみながら、6月が半分過ぎて行きます。

     
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                ステンドの光を浴びた水晶
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by ravenono | 2011-06-15 02:22 | KOCOMATSU

地球に乗せてもらって

KOCOMATSUお泊り客の季節なのでしょうか?陽気も良くなり北海道の空の玄関口千歳空港からJRで20分弱の島松駅から徒歩6分。あたかも宿泊施設のような印象ですが、寝具も何もなく、寝袋組限定の小さな部屋です。

 先日は、4人の宿泊者が狭い台所の付近で歯磨している姿が、妙に印象的でした。食料を買い込んでゆっくり過ごす仲間を加えて気ままな時間を楽しんでいました。朝はお花に水をやってもらったり、池の金魚に餌をあげてもらったり、のんびりです。

 今はチューリップが咲き終わって、山吹やオダマキやボケが美しい時期です。次々と歌い出す木々や花々と小鳥たちの姿が重なりあって、良い感じの季節が流れています。

 幸せから少し離れたところに、深い悲しみや、戸惑いがある。日差しのあたる場所と日蔭のように、明暗の境目は不思議なものです。自分たちの人生は、やってくる気候や季節の変化に似て、様々なものごとが行き交います。

 KOCOMATSUのステンドの光も一巡し、床や壁に落ちる光が懐かしく感じます。一日一日と回転し、一年たって太陽の周りを一周する。その流れの中に、色んな事があって、KOCOMATSUに訪れる人も様々。八本のトドマツの柱をゆっくり辿っていると、柱と柱の間が一日のようだったり、一週間、一月、一年、十年のようでもあります。

 自分はじっとしているのに、地球は回っているし、大きく太陽の周りを巡っている。よくもこんなに大きな星がくるくると回るものだな~と思います。太陽とだって、適当な距離でお付き合いさせてもらっているし、月まで一緒に居てくれる。

 ここまで書いているうちに、なんだか楽しくなってきました。本格的な回復にはなっていないけれど、色んな事からエネルギーを頂いて、自分の道を辿りたいものです。

 楽しい思い出の舞台に登場してくださった皆さんに心から感謝しながら、地球に乗せてもらって旅を続ける事にします。


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by ravenono | 2011-06-10 14:49 | KOCOMATSU