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琵琶の語り部

  奢るる者は永からず…栄えるものは、必ずや衰退する。この言葉を琵琶の音と共に受け取る時、静かに深く、これまで感じたことのない感覚の中にいる自分に気付かされます。

  夜のKOCOMATSUは、中心の光と取り囲む八つの光の中で琵琶の音に包まれました。揺らめくかすかな灯りと琵琶の音が静寂な夜に浮かび上がり、語られる言葉の一つ一つが心の奥深くに染み込んで来ました。

 翌日は夜とは一変して、眩い光の移ろいの中で改めて琵琶の響きを全身に感じ、爪弾く琵琶と言葉が織りなす世界を堪能しました。爪弾かれる響きにうっすらと涙が浮かんでくる不思議な時間でした。

 語りあり、お茶の時間あり、お茶菓子を頬張りながらの素朴な交流を交えた演奏会。はなさき山の物語は、琵琶と共に語られることで一味も二味も豊かで深く心に刻まれました。竹製のラブフルートとの競演も古くて新しい新鮮な世界を見せてくれました。

  今度は童話や絵本の世界と琵琶の音が一つになる世界をやりましょうということになりました。プランができましたらお知らせしますので楽しみにお待ちください。
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by ravenono | 2012-05-21 09:34 | 響きあう

ひかりと音の不思議

  KOCOMATSUに差し込む光が空間いっぱいに様々な輝きを放つ季節になってきました。それは地球の軌跡から生まれる鮮やかな色彩を伴う光の舞い。

 光があり、色彩があること。その不思議をゆっくりと味わう。KOCOMATSUで朝を迎えたある日のこと、この世界に色彩がある事の凄さを強く感じました。

 その感動をいつか書いておこうと思っていましたが、今は何よりも光という存在の凄さに心が惹かれています。光あればこその色彩だと思い始めたからでしょう。

  全盲の方がある日、目が見えるようになった時に感じた事、目に写った世界を表現した書物に出会いました。そこに書かれていた表現が今も印象に残っています。目が見えるようになった途端、その世界は輝きに満ち、全てが光り輝いており目を開け続ける事ができなかったと。色ではなく光の世界だったと記しています。

 ここまで書き始めると、そもそも光とはなんだろうという素朴な問いが心に浮かんできます。それらしい専門書の世界を覗いてみると、興味深い事がいろいろと出てきますが、どんな知識を得ても、僕はずっと不思議だな〜と感じ続けるような気がします。

 光も去る事ながら、大気の世界もまた不思議がいっぱいです。音は全て空気を振動させて生まれてくるのですが、空気は何よりも、僕たちが命を維持するために不可欠なものです。僕たちは、なくてはならないものに包みこまれて生きているんですね。どうやら、空気も光も、不思議がいっぱいですし、生命体も物質も不思議さでは負けていないようです。

 今回は「光と音でつながるとき」というコンサートが7月1日に予定されていることもあって、ほんの少し光と音のことを考えて見ました。コンサートは「音の和」をテーマに活動しているご夫婦のユニット。川原一沙さん&藤川潤司さんがKOCOMATSUに来られます。

 この5月の18日、19日は琵琶の演奏会が予定されています。20年以上交流をさせていただいている平悦子さんが来られます。演目は「平家物語」です。18日は蝋燭の光の中、午後7時〜、19日は光の美しい午後2時〜開かれます。 一昨年は三味線の響きでいっぱいになったKOCOMATSUですが、今回は琵琶の音が空間を満たします。
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by ravenono | 2012-05-16 00:42 | KOCOMATSU