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ピンクしか考えられない

ピンク以外に考えられない!

先日ステンドグラス作家の石戸谷氏のKOCOMATSU初お泊まりが実現しました。作家が自分の作品とじっくり向き合う機会は意外と少ないものです。

彼との気ままな会話の中で、以前から密かに目論んでいたKOCOMATSU入口のドアのガラスにステンドグラスを嵌め込むのはどうだろうかと持ち掛けました。

何と無くできたらいいんだけど程度の話を電話で持ち掛けてはいました。けれど、なかなか具体的な動きになりませんでした。時がまだ熟していなかったのです。

今年の8月8日はKOCOMATSU4周年でしたが、特別な催し物もせず静かに過ごしました。特別な呼び掛けがなくても、ふとした時に光や響きの中で過ごしたくてやって来ることができるスペース。それがゆっくりと実現し始めているのは嬉しいことです。

すでに5枚のステンドグラスが嵌め込まれたスペースに、さらに3枚のステンドグラスを設置して8枚にするのはどうだろうか…そんな話を持ち掛けました。透過する透明なひかりで十分満たされているという思いがありながらも、可能性を探って見たいという思いもありました。

そこにはKOCOMATSUの響きとひかりの世界をより豊かに感じて過ごせるようにしたいという思いがありました。

ですが、すでに全体のイメージが出来上がっている中に、敢えて何かを加えるのはなかなか微妙です。大失敗になるか、大成功か?統一感のあるステンドグラスにするか、敢えて冒険するか。

これは思った以上に緊張感のある選択です。ドアにはめ込んでしまうので、簡単に外せばいいとはなりません。むしろ、いままでのどのステンドグラスよりも身近で、開閉という動きのある場所に設置されるのです。

まずは石戸谷氏との対話から始まり、無難か冒険か、はたまた挑戦的かの選択です。これまでは、どちらかと言えば落着きや静寂さの中に心地良さが漂う印象でした。

まずは、製作に取り掛かるのか、やめるのかの決断。次は、どんなスタンスで取り組むのか。思った以上に集中し、緊張感のある時間が流れました。なんども、イメージが浮かび上がっては消えて行きました。自分なりのデザインイメージがまとまり始めた頃、連絡が入りました。

見積りが届き、どうしますか?と。色ガラスなどにお金を使わず、うまいものでも食べるとか、旅行にでも行くとか…。色々な思いはあるけれど、沈みゆく夕陽の美しさを眺めるために、自転車を走らせていた僕の生き方は変わっていませんでした。

揺らめき、満ち溢れ、移り行くひかりの中で木々の響きに包まれるじかん。その喜びと幸せを楽しむ人々との交流。

光の波を浴び、木々の響きの波を浴びるスペース。ここで育まれた感性が、新しい音色を生み出し、新しい音の流れと響きを生み出してくれるだろう…。 もう製作をお願いするしかない。そして、これまでのイメージを崩さないデザインではなく、新たなエネルギーを生み出すひかりがいい。

具体的な打ち合わせの時に、彼がひとこと「ここにはもう、ピンクしかない!」と。ショッキングピンク?!KOCOMATSUのイメージが変わる?

僕自身も、ピンクとまで言い切れないけれど、思い描いていた色彩があって、彼がそう思うのなら、それで行こうという流れになりました。

はてさて、どんな世界がやって来るのか…差し込む光の中で、躍り出したくなるのかも知れない。光を浴びているうちに、僕たちの世界の豊かさと美しさに誘なわれるような…。

勝手にイメージを楽しんで、組み込まれたら、そのひかりを存分に味わう。さらに、時々刻々と変化し、混じり合い、季節や天候とともに変化し続ける世界を楽しめることでしょう。

KOCOMATSUは静寂の中に歓喜が訪れ、新しい歌を歌い始めることになります。新しいスペースになる前に、これまで馴染んできた光の世界を楽しみたい方は、どうぞご自由にお訪ねください!
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by ravenono | 2014-09-08 19:47 | 光の移ろい