仮組&棟上げ

 加工されたトドマツを仮組みする。この作業はとても重要です。本格的に立ち上げる前に、しっかりと組み上げて、問題点を処理しておけば、八割は大丈夫。残りは予測できなかった現場の問題と取り組み、どれだけ柔軟に対処できるかが鍵になります。

 KOCOMATSUの棟上げには、大工作業にIさんとその仲間一人、設計事務所のHさん(大工経験もある方)、大活躍のGさん、それにステンド作家のIさん。全員力を合わせての棟上げでした。あまりの勢いに、大丈夫か?とテンポダウンした方がいいと感じる、それほどの勢いでした。80代ラブフルート仲間の一人Tさんが持って来てくださった一升瓶が雰囲気を盛り上げてくれました。無事立ち上がったところで、アツアツの豚汁などを食べながら、それぞれの思いを語る時間がありました。

 この作業には、金工作家のNさんが手がけた鉄製金具が重要な働きをしていました。8本の柱、さらに組み上げられる屋根の骨組み。これらを繋ぎ合わせる金具は、完成後もしっかり見える構造になっています。

 切り倒される前のトドマツ、切り出されたトドマツ、そして組み上げられたトドマツたち。そこに関わった一人一人。これらが組み合わされてKOCOMATAUの骨組みが出来上がりました。

 人間の肉体の芯の部分には骨がある。それを繋いでいる関節。腱や筋肉がある。KOCOMATSUはあたかも一人の巨大な人間が生み出されるようにして生まれました。

 丈夫な土台があって、堅固な柱があって、しっかりとした屋根と一体化する。これは建物の基本中の基本。雨風や日差し、雪などに耐えるためには、まず土台、そして柱と屋根。

 なるほど、頑丈な土台が肝心なのだ。さて、人生の土台はどうなってるのだろうか?

 土台の上に立ちあげられる丈夫な柱がなければ、ただの石ころ状態で終わってしまう..。さて、自分には何本の柱があるのだろう。

 さらに、様々な状況の変化に耐え、それらから身を守る屋根は大丈夫だろうか?

 土台と柱と屋根を一体化させる壁はどうだろう..。光や風を取り入れる窓はあるだろうか...。そんなあれこれを考えながら、棟上げからの流れが始まりました。
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# by ravenono | 2010-07-13 00:48 | KOCOMATSU

生きている8本のトドマツを切り倒す

KOCOMATSUは8本のトドマツの命で支えられています。ラブフルートと出会い、ライブで出会ったGさんはKOCOMATSUのプランに熱心に心を傾け、是非協力できることをさせてくださいと申し出てくださいました。最初はカラマツを柱にと考えていましたが、Gさんの思いを受けてまずはトドマツ林を見てみようということになり、時期を見て出向きました。

 やや細めではあるれど何とか使えそうだと判断し、長沼の林のトドマツの伐採を始めました。この一連の作業にはGさんの全面的な協力がありました。惜しみなく、心から、全力で手助けしてくださるGさんの姿は、空に向かって堂々と生きてきたトドマツの存在と重なります。

 Gさんと一緒に丸太倶楽部のIさんも全力で取り組んでくれました。Iさんは、生きている木を伐採するのは初めてだったのでした。通常は業者に依頼し、丸太を購入してから目的に合わせて加工してきたのですが、直接切り倒して皮を剥いで、切り込むことになったのです。危険と隣り合わせの緊張する作業に取り組んでくれました。

 慎重に切り倒されていくトドマツを見ていると、とても神妙な気持ちでいっぱいになりました。命をいただき、新たな命のために用いる。この大自然は、それを黙々と続けてきたのだと思います。私たちも、与えられた命を用いて、新たな命につながる営みに関わっていくのでしょう。

 生と死は不思議な循環を通して繋がっているような気がします。大地に残されたトドマツの切り口を見ながら、思わずこの瞬間を大切に心にとめておこうとつぶやきました。

 Gさんは、トドマツを伐採し、材料として切り込むための作業場まで提供してくださり、棟上げまで手を貸してくださいました。その間に、基礎工事のHさんは土を掘り起こし、鉄筋を組み、ブロックを積み上げ、コンクリートを流していました。

 Hさんは、休憩時間にラブフルートの音色を聴き、少し心が弱っている妻のためにフルートをプレゼントしたいと口にされました。そのフルートは完成し、いまお渡しする時を待っています。

 KOCOMATSUは、こうしてメインの柱と大切な土台と組み上げる人たちによってゆっくりと作り上げられてきました。Iさんの作った三個の丸太の椅子と細いラブフルートとのトレードという何気ない出会いが、KOCOMATSU誕生の布石だったのでした。
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# by ravenono | 2010-07-07 01:53 | KOCOMATSU

来訪者88人目・青くて背の高いステンドグラス

 まだちゃんとしたオープンをする前にKOCOMATSUの来訪者が88名ほどになりました。再度訪れた人の数は入っていませんが、140~150名ほどの方々をお迎えしていると思います。とても嬉しく、感謝しています。
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自宅の狭い敷地に建てられた小さなスペース.。来られた方々がどんな印象を持たれたかはわかりませんが、出来るだけゆったり過ごしていただければと思っています。

 自分の心が静かに、ゆっくりと本来の状態になっていくまで待つ。そんな場になって行けばいいかなという気持ちでお出迎えしています。

 KOCOMATSUには時計がありません。光の移ろいがあるだけの空間の中にいると時間という考えかたが薄らいでくるようです。年月で区切った人生の捕らえ方とは違ったところで自分を感じ始めるのかもしれません。

 今朝は早朝からトドマツ・ラブ・フルートのチューニングを手掛けていたのですが、ようやく調整を終えてKOCOMATSUで響きや音程の確認をしました。この時、正面右手のステンドの光がミズナラの床に不思議な水の流れを浮かび上がらせていました。

 その光をじっと眺めていると、揺らぎながら別世界の入り口へと誘っているような錯覚におちいりました。背高のっぽのステンドは一日の始まりを知らせてくれる場所に立っています。その輝きは静けさを伴いながら、ゆっくりと深い水の世界を描き出してくれます。ほぼ同系色でまとめられ、一見地味なステンドはひとたび光を受けて投影されるとき、神秘的な世界を浮かび上がらせてくれます。

 ブルーのガラスの両脇に配された微妙な色彩が絶妙なコントラストを生み出し、青の深みだけでなく爽やかさや透明感を感じさせてくれます。シンプルで奥深い..。

 このステンドはステンド作家石戸谷氏が、なぜステンドと関わり続けるのかという問いへの答えの一つのような気がします。日々刻々と光の移ろいは変化し続けていますが、いつかこの光を感じてみてください。
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# by ravenono | 2010-07-04 11:45 | 光の移ろい

草舞弦+RAUMA

7/28(水)草舞弦+RAUMA @ KOCOMATSU
【時間】昼の部 15:00~、夜の部 19:00~
【出演】草舞弦(杉中久夫:三味線・ディジェリドゥ、
        ゆう呼さあや:うた、タンプーラ)
RAUMA(嵯峨治彦、あらひろこ)
【ところ】KOCOMATSU (八角形音楽堂)
     恵庭市島松東町3丁目1-8
【料金】2500円(昼の部、夜の部、各限定13名)
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# by ravenono | 2010-06-30 16:00 | ライブ案内

KOCOMATSU・光と響きのスペース

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いつどこから生まれたのか誰も知らないけれど
それは、確かにここにある...

キツツキが穴をあけ、風が通り抜けた..
そんな木が確かにありました

そして木々と呼吸(風)の触れあう響きを
ゆっくり感じるためのスペースが出来ました

KOCOMATSU
そのスペースはブルーレイバンクリエーション・ラブフルート工房の隣に誕生しました

場所は、北海道恵庭市島松東町3-1-8(島松郵便局裏)
連絡先は 0123-36-8881
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# by ravenono | 2010-06-30 15:53 | KOCOMATSU