削って、磨いて、丸くなる

 屋久杉玉磨き当日。天気が気になっていましたが、弱いけれど光が差し込んで軟らかい色合いでKOCOMATSUに光が満ちていました。

 この日は、二人のクリスタルボウルの演奏にラブフルートやインディアンドラムの響きも加わりました。今年最初のライブになります。

 盗難にあったラブフルート達を黙って待ち続けるわけにはいきませんので、今年最初のライブのためにラブフルートを手掛け(ご注文の方々のフルートと並行作業しながら)、なんとか3本のフルートが完成しました。

屋久杉に住んで、屋久杉の流木を持ってやってきたナーヤさん。何が起こるか興味津津で待っていると、布にくるまれたちいさな屋久杉の玉たちが、荒削りの姿で現れました。

 その中から、ひとつ選んで、黙々と磨き始めるのです。もうKOCOMATSUの中は屋久杉の香りでいっぱいです。親指の先ほどの小さな木の固まりを、何時間もかけてコツコツ磨くのです。ただ、それだけです。
いろんなことが心に浮かんで来ます。

 荒いヤスリから、次々と目が細かくなっていきます。これは、ほとんどいつものラブフルートとバードやボタンを作る時と同じです。多分、まんまるいものを本気で作ったのは、初めてだと思います。それとなく丸いものは何度かありますが....。

 何故ここでこんな事をしているのだろう。ちっぽけな屋久杉の玉を作るために、貴重な時間を費やしているのです。みんなでやっていると、そんな事をしている自分たちが面白かったり、楽しかったりしてきます。

 削って、削って、傷つけて。さらに削って、削って、だんだん丸くなる。そういう時間でした。何度も、何度も屋久杉を見つめ直しながら、誰もこれで完成!にはならない。果てしなく作業は続きます。

 でも、ここまでと決めなければ、玉はついにはなくなってしまう。ただ削るんじゃなくて、まあるくしていくのです。最後に、ちゃんときれいなまん丸になる瞬間は、凄く嬉しい。全部、最後まで自分が触って、磨いて、完成する。これが良いのです。

 最後はクリスタルボウルたちの響きと、完成したばかりのサプライズ屋久杉ラブフルートの響きが混じり合います。午後の部と夜の部があって、雰囲気は随分違いました。

 私は、午後の部と夜の部、それぞれに一つ作らせてもらいました。この二つは、ちょっとした宝物になりそうです。この日の玉磨きでも、新しい出会いがあって、何となく次につながっていくのでしょうね。
 
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by ravenono | 2011-02-01 00:39 | KOCOMATSU
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