シママツのココマツ

今年のKOCOMATSUは、ゆったり流れている気がします。何度か訪れた方々は、空気を感じて、それぞれのKOCOMATSUを楽しんでいるようです。

 とっても静かで小さな町。島松という地名が、どことなくこの辺りの空気になじまない文字だなと感じたけれど、それはいまも残っています。なぜ、島と松なのか、周辺の様子と感じが結びつかないのです。

 恵庭というのは、なんとなくわかったつもりになりそうな文字なのですが...。気になって図書館で地名の由来を辿ると、やはりアイヌ語がありました。正確な発音はわかりませんが、漢字を当てはめた人が和風代表みたいな人だったのでしょうか。或いは宮城県の松島をヒントにしたのかもしれません。

 不思議なもので、誰が名付けたとは記されていませんので、ちょっと辿り様がないのが残念です。別の視点から探ると、何かわかるのかもしれません。「大きな岩のあるところ」という意味らしいのですが、それらしいいシンボリックな岩も見当たりません。

 この分かりやすくない、謎めいたところが、刺激的でもあります。解答がないので、勝手に想像して、かもしれないな~と思ってみても、だれもそうじゃないとは言わないし、ひょっとして新説に出会えるかもしれないのです。

 そのシママツにある、ココマツ・KOCOMATSU。これといった看板もなく、周辺の人たちは、たぶん勝手にそれぞれが感じたように呼んでいる事でしょう。だれが何と呼んでいるのか、知る由もありませんが、直接中に足を踏み入れても、この六角形の建物は面白いですね~とか言う方がおられます。

 そのまま放置しても良いのですが、とりあえず「柱の数を数えてみてください」とお伝えして、ようやく「ああ、八角形ですね。なぜ、八角形なのですか?」と問われることが多いです。四角じゃつまらないからというログハウスビルダーの思いつきで始まって、さして異議はなかったので「じゃ~、八角形で建ててみて」という流れでした。

 ステンドグラスも、一枚お願いするのが限界だな~と思っていたのですが、結果的に小さなスペースに5枚ということになりました。こんな狭い空間に、なんとも贅沢な光が次々と移ろう不思議な世界が生まれました。

 目的性を持って、意義を掲げて、意味が込められた...そういう事を全く考えず、そーっと風が吹き抜けた後に、KOCOMATSUが生まれましたとさ..。そこから、何となく物語が始まる。立体絵本の仲間のような空間と云っても良さそうです。

 いずれ、誰しもが、人生って一冊の絵本であり、物語のようなものなんだな...と感じる。その入り口にある印、ちょっとしたヒントのような空間でもあります。

 ただただ、光の流れを感じて寝っ転がったり、ぼーっとしてみたり、スケッチしたり、読み物をしたり、おしゃべりしたり、美味しいものを持ち寄って食べたり、とびっきり美味しいコーヒーとか、お茶を楽しんだり。色んな楽器を鳴らしたり、近所を散歩してみたり。

 時計がないから、ふと眼が覚めたら、丸一日が過ぎ去ったのか、二日目なのか、なんだかよくわからなくなるのがいい。

 朝が来て、色ガラスの光が差し込むのをゆったり待ち受けて、いつしか光につつみこまれて生きている自分が浮かび上がってきて、床に寝転がって天井を見ているうちに、自分がどこに居るのか分からなくなってくるのが面白い。

 そんなKOCOMATSUに、まだ一度も会った事はないけれど、きっと会う事になっていた人がやってくる。その感覚を楽しみながら、6月が半分過ぎて行きます。

     
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                ステンドの光を浴びた水晶
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by ravenono | 2011-06-15 02:22 | KOCOMATSU
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