チェルノブイリと福島原発 レポートその3
●被爆の恐ろしさ
1.子孫繁栄のメカニズムと放射能 例えば、放射性物質が草についたとする。次に、その草を鳥が食べる。その草を食べることで体内に放射性物質が取り込まれる。人工の放射能は、身体からみると、栄養素と勘違いしてしまう。セシウムはカリウム、ストロンチウムはカルシウムに似ている。そのため、優先的に胎児や卵、母乳など次世代に栄養を送ろうとする母体のプログラムが悲劇を生む。牛乳が汚染されるのはそのためである。生態系の頂点にある人間には、放射能は濃縮されてやってくる。北茨城市沖のコウナゴに大量の放射性セシウムが蓄積した問題はこれに該当する。 2.放射能は薄まるのか? 放射能は空気や海に拡散はするが薄まるというより、むしろ、先述の例のように魚などに蓄積し、濃縮されてしまう。また、木や植物などが水と一緒に放射能を吸い上げるので、木が汚染されることも多い。汚染された木を燃やすと、放射能が空に舞って行ってしまうので、燃やしてはいけなくなる。 ●放射能への対策(避難する時)=放射能は「目に見えない花粉」と例えるとイメージがしやすい。 1.人体への放射性物質の付着をとにかく防ぐ 放射能は人体への付着を防ぐことで、人体への影響を限りなく減らすことができる。避難する時に屋外を移動する際に装備しておきたいものは下記のとおりである。 ・雨合羽 放射能が含まれる水が衣服にしみこむとそのまま肌に付着してしまうため、防水性に優れる上下セットの衣服が効果的である。特に雨合羽はホームセンターやコンビニなどで販売されているため入手しやすい。また、簡易な防護服にもできるので、避難する時はこれを着て、隙間をガムテープなどで止めておくとよい。ゴム手袋もあればなおよい。 ・マスク 放射能を鼻や口からの吸引を防ぐ効果がある。但し、放射能の吸引を100%防げるわけではない。 ホームセンターで販売されている有機溶剤用のマスクが効果的である。 ・帽子 髪の毛に付着した放射能はなかなか除去できないが、帽子の着用で防ぐことは可能である。シャワーキャップを被るのもひとつの手である。 ・ゴーグル 放射能を目に付着するのを防ぐのに効果的である。 1.人体や衣服に付着した場合はどう対処すべきか 人体に付着した場合はとにかく丹念に体を洗うことが先決。髪の毛に付着した場合は何回かシャンプーを行う。 放射能が付着した衣服は廃棄する。処分の際は袋などに入れて、まとめて管理区域行きにする。焼却を行うと、付着していた放射線が空気中に拡散してしまうため、絶対に行わない。 2.体内から排出する方法はないか りんごなどのペクチンを含む食べ物を摂取するとよい。ペクチンという物質が放射能を吸着し、対外に排出するのに効果的である。実際に、チェルノブイリの原発事故で被曝した子にはペクチン製剤というものが処方されている。毎日摂取することにより、25~50%ほど放射能が排出されることがわかっている。りんごや桃、バナナなど、おなかのすいたときに子供たちに食べさすとよい。同時に酸化した食品(スナック菓子や揚げ物)などは控える。酸化したものを体内に入れるとフリーラジカルが発生し、被曝した身体をよけい疲れさせる。 3.メンタルを強く持つ 放射能に対しては精神的な影響も大きい。仮に放射能に触れても、くよくよしないことが大事。いつ影響がでるか、考えても出ないこともある。だからそういうものにクヨクヨ心配するよりも、ぱっと切り替えて今度から気をつけよう!と思うことが大事です。 だんだん病気の人が増えていくが、とにかく、神仏でもグレートスピリットでもなんでも、自分を超えた大きな存在に命をまかせるぐらいの気持ちと「祈り」がなければ、見えない放射能の恐怖に負けてしまう。 ●情報の奴隷にならないで! 1.本当にその情報が正しいのか? 原発に関する話の場合は「原発は安全」という話と「原発は危険」という話が特に2分しやすい。今回の事故が起きた際も、政府の情報・テレビの情報・学者の見解・専門家の見解など、どれが真でどれが偽なのかわからない状況に陥った。政府が当初発表した見解が、後に大間違いであったこともあった。 マスメディアが発信する情報は数値ばかり、放射能についても何の基準をもって情報を流しているのかまったく説明もなされなかった。また、放射能そのものがどう働き、どのような影響を及ぼすのかという話もほとんどなかった。これについてはどのマスメディアも同じで、実質的には思想統制と何も変わらない状況である。 外部からの情報だけで判断することは非常に危険である。いわば、情報の奴隷であるといえる。大事なことは、すべてを情報で判断だけで判断するのではなく、自分の内部から発せられる「本当かな」「危険じゃないか」と思うその警告を保ち続けることが大切である。ともすると周囲が気にしていないからという理由で、「なんでもないんだ」と自分を無感覚になってしまうことが一番怖い。 あきらめたり、無神経になることで、放射能の被害は大きくなる。 ●生きることの大切さを知ろう 1.「祈る」とこと 世間一般でいう「祈る」とは、神社や寺院などで行うものという認識がある。しかし、祈ることそのものは神社や寺院でのみ行うような特別なことではない。人とは自分の力でどうにもならないとき、最後には祈ることしかできない。 *会話をレポートに纏めてくれた人 小林孝明氏(旭川市在住) *レポート内容の校正 野呂美加さん(’北見市在住) *全体の企画とまとめ役 小野昭一(恵庭市在住)
by ravenono
| 2011-07-12 02:56
| KOCOMATSU
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