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チェルノブイリと福島原発 レポートその6

1. 1981年に、2年間の臨床試験に基づいて、食品添加物について世界保健機構(WHO)と国連とAgriculuture組織(FAO)の合同委員会はペクチンを含む経口摂取食品は毎日経口摂取することにより効果的であり、無害であると宣言した(WHO、1981年)。


2. Ukraine とBelarusにおいて、種々のペクチンを基本にした製品を用いて蓄積した放射性核種の排泄にどのように関わるかについて長い間研究している(Gres’ 1997; Ostapenko, 2002; Ukrainian Institute, 1997)。

Zosterin-Ultraとして知られる水中に生存する植物(Zoslera)由来のペクチン含有製品はロシア原子力産業省において使用されている一般予防薬である。この吸収しないペクチンは血液注入用としてはゾステリン注射として用いられ、栄養学的にもまた代謝系にも無害のものである。経口摂取用としての液体
Zosterin-UltraはUkrainian Ministry of Health(1999)によって、経口食品と静脈注射用として用いることのできる生物学的作用を有する,治療的食品として承認された。


3. 1996年に、BELRAD研究所は、ペクチン含有食品物(Medetopect,,フランス; Yablopect、ウクライナ)を、Cs-137の排出を早めるためにその治療試験を開始した。

1999年BELRAD研究所は、”Hermes”Hmbh(ミュンヘン、ドイツ)と一緒に開発した、Vitapect粉末として知られているアップルペクチン添加物を作り上げた。それはBELRAD研究所によるとペクチン含有量が18%-20%から構成されていて、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンE、ベータ・カロチン、葉酸から成っている;微量元素としてはK、Zn、FeおよびCaを補強し、そして香辛料を加えたものである。2000年以来よりBelarussian厚生省により承認されて生産されている。


4. 2001年6月から7月にBELRAD研究所は、シルバースプリングス保養地(Svertlogorsk市、ゴーメリ州)の「ベラルーシのチェルノブイリの子供」協会(フランス)と共に、体内被曝を被った615人を対象に、3週間の期間を定めて非機能の食品摂取群(Placebo)をコントロールとしてVitapect(1日に2回の5g
摂取)を服用した群とのダブルブラインドの研究を実施した。Vitapect(クリーンな食物とともに)を服用している子供では、Cs-137レベルは、クリーンな食物のみを服用した群の対照群よりずっと効果的に下降した (Table 13.1とFigure 13.1)。


Table13.1

2001年、Belarussian市のシルバースプリングス保養地における21日(615人の子供)間のVitapect服用後のCs-137集積量の減少率 (BELRAD Instituteのデータ)

Figure 13.1
21日間のVitapect服用(1日に2回の5g)後の子供の身体中のCs-137放射線レベルにおける減少 (Nesterenko等、2004 )

5. Vitapectを服用した別のグループの子供達は、Cs-137の特徴的活性の相対的縮小率が32.4±0.6%であったが、ペクチンなしのコントロールグループの子供達のそれは、14.2±0.5%(p<0.001)であった。

ペクチングループのCs-137のための平均効果的半減期は27日であったがコントロールグループの子供達のそれは69日であった。これはVitapectを服用したグループの子供達における実効半減期の縮小率が2.4倍であることを示している。

これらの結果は、クリーンな食品にペクチンを添加したVitapect服用が、Cs-137のレベルを減少させることにおいて、ただ単にクリーンな食品を服用するよりCs-137の相対的縮小率において50%以上高い効率であることを意味している(Nesterenko等、2004年)。

6. 7歳から17歳の94人の子供が彼らの初期のCs-137汚染レベルに従い全身のカウント(WBC)によって2グループに分けられた。16日間の間、経口でVitapect(1日に2回の5g服用)を与えられたグループのCs-137の著しい減少と彼らの心電図の際立った改善率が明らかにされた(EKG; Table 13.2)。


Table 13.2

Cs-137により汚染された子供達2グループにおけるVitapect服用後のEKGの正常化率の上昇 (Bandazevskayaet al.、2004 )

7. 2001年から2003年、「ベラルーシのチェルノブイリの子供」協会(フランス)、ミッテランの資金(フランス)、チェルノブイリ(ベルギー)の子供基金とBELRAD研究所はNarovlyansky地区、ゴーメリ州の1,400人の子供達(13の村を含む10の学校)を対象に通年で5回以上のサイクルでVitapectが投与された結果、Vitapectを摂取した子供達は、放射能汚染の程度が年間を通じて3倍から5倍の減少を示した。1つの村の子供達の結果をFigure 13.2に示した。

Figure 13.2

Verbovichi村 (Narovlyansky地区、ゴーメリ州)の子供達の身体中のCs-137(Bq/kg)の平均放射線量の変化、これらのデータは平均放射線量の変化を示す。点線はVitapect服用の期間を示す (Nesterenko等、2004 )

8.
経口服用されたペクチンがCs-137だけでなく生命維持に必要な微量ミネラル元素も除去するのではという懸念があったために、特別な研究として2003年と2004年に、被曝管理(BfS)専門のドイツ連邦政府機関のサポートを得たプロジェクト「高い放射能に被爆されたベラルーシの子供」の枠組の中で実行された。
このテストは3ヶ所のベラルーシ保養地(森林地、シルバースプリングス、およびBelarussian女子団)で実行された結果、Vitapectの投与は子供の血中における血清K、Zn、Cu、およびFeのバランス量に対して無害であることが示された(Nesterenko等、2004年)。

9.
ドイツ、フランス、イギリス、およびアイルランドの「チェルノブイリの子供」NGOの依頼により、BELRAD研究所は、これらの国の健康プログラムに参加のための出発の前と再び帰った後の子供達におけるCs-137の線量測定を実施した。ただ単にペクチンの含まないクリーンな食物を食べた子供はCs-137レベルにおいて約20から22%の減少示したがVitapectを25日から35日間に服用した治療コースの子供達はより優れたCs-137の減少率を示した(Table 13.3と13.4)。

Table 13.3

2004年のフランスにおける30日間のVitapect服用による46人の子供の放射線量の減少(BELRAD研究所データ)

Table 13.4

Belarussianの子供達に対するVitapect投与の前後における各施設間の放射線量の減少率結果(BELRAD
研究所データ)

10. 1つの実験における放射線量の縮小の頻度分布をFigure 13.3において示した。Vitapect服用グループの子供の放射線活性の相対減少率は単純平均32.4%であり、中央値はそれぞれ33.6%であった。一方、Vitapectを含まないクリーンな食物を摂取したグループのそれはただ単に単純平均14.2%、中央値は13.1%であった。このことはVitapect服用グループの効果的半減期が27日であることとVitapectを含まないクリーン食物を摂取したコントロールグループのそれが69日であることと相関している。

Figure 13.3

Belarussianの子供達に対してVitapect投与を行った時のCs-137身体放射線量の相対的な縮小状態 (Hill等、2007)

11.
2つの計算された全身残留関数をFigure 13.4(成人用)において示した。

最初の曲線は、汚染された食物をt=0からクリーンな食物に取り替える効果を表していて、2番目は、t=0からクリーンな食物とVitapectとを同時に摂取した場合のケースである。観察された平均の実効0半減期が69日から27日になるためにその縮小率は2.5倍の減少になる。

Figure 13.4

Leggett等による成人の理論的な残留関数(2003年)、.上部の曲線はクリーンな食物の効果を示し、Vitapectを服用した場合には下のように吸着による放射性物質の減少の効果がある (Hill等、2007 )
by ravenono | 2011-07-12 03:04 | KOCOMATSU
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