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冬の光の中で

冬の光の美しさ。それはそれそのものとして全身で受け取るものかも知れません。言葉もアートも、かろうじてその片鱗を表現しているに過ぎないでしょう。

様々な媒体を通して、自然を表現する試みは今も続いているのでしょうが、それそのものをそのものとして感じ、過ごす瞬間ほど大切で貴重なものはないかも知れません。

KOCOMATSUの小さなステンドグラスから差し込む光は、命の瞬間の愛おしさを無言で語りかけています。その小さなスペースに注ぎ込んでくる冬の光は雪の輝きを伴い、静かに淡々と心に染み込んできます。

決してとどまる事なく、ゆっくりと確実に変化し続ける光と色彩の移ろいは、この世界の溢れるような豊かさと命の神秘を示してくれます。

奏でる事も描く事も書き留める事も無く、ただその空間にとどまることの豊かさ。己という小さな存在が、どれほど無恥なままに言葉を吐き、文字を連ね、不遜な振る舞いをしている事か....それでも尚、この世界に生かされていることの不思議。

天から惜しげも無く降り注ぐ恩恵を感じる時、僕らの心はどこで憩い、どこに向かって行くのだろう。

 KOCOMATSUでどんな集まりやライブやセミナーがあるか。それ以上に大切なのは、何もない静かな空間のように思います。

何らかの対象との関わりで自分を作り出す事に多くの時間を費やす事に慣れていると、いつしか必ずやってくるたった一人の時間に直面した時戸惑いばかりが波のように押し寄せてくるかもしれません。

感じた事の表現の場がネットワークの世界にうごめいていますが、沈黙と静寂の中にある豊かさを存分に心に満たす場と時の必要を感じます。

 どれほど内省的で本質的な雰囲気を持った言葉を並べても、実質と概念には大きな違いがあります。KOCOMATSUが密かな軌道修正の場として旅路の茶屋になるのも良いかもしれません。
by ravenono | 2012-01-14 12:24 | KOCOMATSU
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