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ぽつり ふらり

来客を迎えるためには数時間前からストーブに火を付ける。これが冬のKOCOMATSUの楽しみでもあります。

灯油が予想以上に高騰し、負担がましているのは事実ですが、だからこそお迎えする時間の尊さが増してくるようにも思います。

突発的な訪問の時は 、暫く寒いですね〜という時間があるのですが、これもまたいいものです。

この冬から登場したレインボウストーブが2台並んで火を灯し、次第に空間に暖かさが生まれて来きます。何も言わなくても、自然とストーブに近づき手をかざす。絵に描いたような情景が生まれます。

暫くしてヤカンの水が沸き始め、蓋がカタカタ鳴り始めると、ちょっとお茶でもいれましょうかという時間になります。

寒さで固まった身体がゆっくりと動きだし、周囲にある楽器やチラシに手が伸び始めると会話も弾んできます。注がれている美しい光の輝きにも目が向くようになります。

厳寒の雪国に、小さいけれど火が灯り、誰かがやって来る。特別な何かがあるわけではなく、手作りの笛が並んでいて、ドラムが置かれていて、素朴なキャンドルスタンドがあるだけです。

来客のたびにキャンドルに火を灯すのですが、気がついたら残り少なくなっています。そんなにいろんな人が来たんだな〜と驚きます。

先日も、一人で過ごしたいので....と連絡がありました。どうぞご自由にお過ごしくださいと返事をしました。ややしばらくして、何となく笛の音がきこえてきました。ぼーっと明かりが灯ったKOCOMATSU。

僕の人生に、こういう場が与えられたことがちょっと不思議です。それでいて、どこか必然性も感じます。ぽつり、ふらりと音の旅人がやって来て、何となく誰かが耳を傾け、ぼんやりと過ごす。

その程度のことしかできない小さな空間ですが、この空間を思い出しただけで、心の中に何かが満たされるといいなと思っています。

この27日は2013年のKOCOMATSU初ライブ。ことさらに宣伝してはいなくて、思いついた人、出会った人に声をかけるだけなのですが...どんな出会いが待っているのでしょう。ちいさな楽しみ、小箱の蓋をそっと開けて見るような一日になりそうです。
# by ravenono | 2013-01-24 11:26 | KOCOMATSU

ラブフルート吹き初めの歩み・2013

  書き初めをしなくなって随分になります。真っ白な半紙に筆にたっぷり墨を付けて文字を書く。この慣習が、一年の始まりにちょっと気持ちを整え、背筋を伸ばして、さあ前に進もうという気分にさせてくれたものです。筆文字はまだ生活の中から完全撤退してはいないと思いますが、かなり墨と半紙の機会は少なくなったような気がします。

 今では、年末や年始の挨拶をネットを使ってキーボードやタッチパネルで素早く済ませる人も増えて来ました。そんな中で、書き初めならぬ吹き初めを始めたのは石狩当別の学校跡でした。新雪がきらきらと輝く美しい世界は今でも鮮明に記憶しています。

 それからやや過ぎて、今度は札幌の旭山記念公園にある素敵な山小屋で、マキストーブを囲み、談笑を楽しみました。とても見晴らしの良い場所でした。思い思いにラブフルートを手に外で吹き交わしている人もおられました。顔を合わせ、安否を確かめ、次の道へ繋がる心地よい時間を過ごしました。

 ただ、山小屋までは足元が危うく、急斜面の雪道は荷物の持ち運びを含めて、やや厳しい面もありました。そこで、次回は会場を替えて地元恵庭市島松のJR駅前にある夢創館になりました。JR島松駅徒歩1分。駐車場完備で来場者の負担は少なくなりました。初回は、メディアのちょっとした勘違いもあって新聞に掲載され、80名近い来場者で随分と賑やかな吹き初めになりました。

 勿論、数集めが目的ではなく、当然収益が目的でもありませんから、次の会からはメディアを遠慮して開きました。好きな時間に、気ままに、次々と現れては交流を楽しみ、思い思いに帰っていく様子は楽しいものです。誰かが帰ったな~。ちょっと寂しくなったな...と思っていると、ふと誰かがやって来る。この微妙な流れが、ちょっとしたびっくりや、なつかしさや、嬉しさになります。

 格別に催し物を用意してはいませんが、毎回何かしら予期せぬ事が起こって、結構楽しめます。午前中から最後まで、ずっといて準備や後片付けをしてくださる方もおられます。はてさて、今年はどうなることでしょう!

 企画らしいと言えば、今回は琵琶の弾き語りをお願いしています。まあ、音楽仲間のよしみで声を掛けさせていただきましたが、「やるよ~」と返事が返って来ました。毎年太極拳で楽しませてくださるHさんは年末に転倒し、手の骨を骨折したばかりで今回は残念なことになりました。

 その他にも、来られなくなりましたという連絡が届いていますが、来られなくても元気でいれば良し、来られればそれもまた良し。それぞれの与えられた場所で、それなりにいい感じでスタートが切れれば十分です。

 決めごとではないけれど、持ち寄りというオマケは、楽しみを分かち合うアイテムとして思い付いたのですが、これがちょっとした料理の知恵の情報交換になっています。これに加えて、思いがけない、それぞれがお正月スペシャルで持ち込む個性的アイデアから生まれたサプライズプランもなかなか楽しいものです。

 さすがにKOCOMATSUは、吹き初めには狭すぎますが、それぞれのアイデアでスペースの個性を生かしたプランが生まれてくるのも楽しみです。レインボーストーブも2台用意して、試してみましたが、やはり2台で正解でした!

 明日に控えた「吹き初め」の最終案内です。

会場・島松「夢創館」(JR千歳線・普通列車で島松駅下車徒歩1分)お車の方は駐車場完備しています
会費・1000円+持ち寄り/参加者制約一切ありません。
時間・午前10時(9時半からいます!)~午後9時半(10時までいます)
連絡先・ブルーレイバンクリエーション 0123-36-8881/090-8906-9916
# by ravenono | 2013-01-04 22:09 | 響きあう

絵本とステンドとレインボウストーブ

 特定の誰かが中心にいる催し物や何かのためというのでもなく、まあちょっと「この指とまれ」的な寄り合いが良いかなと思い付いたので、お気に入りのともこさんに声をかけてみました。

 呼びかけの時間もほとんどないけれど、もし来られる人がいれば...というスタンスで、この18日のお昼ころから集まろうかということになりました。会費500円。お昼持ち寄りの食事からでも、お昼を済ませてからでも自由に...。

 年に数回、ちょっとまとめて直観的に絵本を購入している、ちいさな絵本屋「ひだまり」さんで、いろいろお話ししながら、僕なりに出来る事があればいいかなと思っていたこともあって...まあ人生のアイテムの一つに絵本もありかなと思ったのです。

 それなりに絵本を色々と読んできた中で、はてさて一冊か二冊を選ぶとなると、ちょっと心が動き出すものです。あれこれ考えてみたり、目をつぶってさっと選んでみたり。考えている時間がちょっと楽しい。

 選んだものを自分で読むのもよし、誰かに読んでもらうのもあり。好きなお茶やお菓子をつまみながらのんびり過ごせるといいかな....。

 真中にレインボウストーブを用意しましたので、その灯りと温かさを囲みながらの時間になりそうです。
まあ、ストーブメーカーのネーミングですから特別なストーブというほどのものではありません。冬のコンサートの時に温風ストーブの風の音が気になって、電気ストーブを2台ほど使っていたのですが、電気料金がびっくりするほど高くてショックでした。皆さんからの暖房費カンパではとても追いつかない...ということで思案していました。

 それと電気がないと暖まらないのは、いざと云う時困るだろうという事もあって、配線のいらない昔ながらの灯油ストーブがいいかなと思ったのです。知名度の高いあこがれのアラジンのストーブも考えたのですが、ブルーの炎もいいけれど七色の炎も捨てがたい、燃焼効率もほとんど変わらないのなら国産で行こうと決めました。

 おちびちゃんストーブなので、温風と併用し、部屋が温まって静けさが必要な時に活躍してくれたらいいなと楽しみにしています。

 雪が降るかどうか...そんな時期に、ちょっと息抜きにのんびり、絵と言葉と語りの時間を過ごそうと思います。

 ステンドの光が消え始める頃から、キャンドルとレインボウストーブの中で気ままに過ごすのも良いなと思いついた方がおられましたらどうぞお出かけください。とりあえずメインは絵本ですが、絵本だけでなく、見せたいものとか聴かせたいものなどありましたらどうぞ....。
# by ravenono | 2012-11-12 22:38 | KOCOMATSU

新たな活動のスタンスのために

東北支援の活動は新しいスタンスを取る必要がありそうです。現地の状況の変化と同時に支援しようとする側にも変化が生まれているような気がします。

変化は当然なのですが、万然としていると時間だけが過ぎ去って行くことになりそうです。人の意識は波のうねりのように、起伏しながら変化し続けますが、全体の動きを慎重に見詰めながら、次の一歩を踏み出したいものです。

内部被曝を軽減させる取り組みをしている保育園の園児たちの命を守るために始まった活動は、この3月と7月の活動で一区切りが付きました。それは支援を休止するという意味ではありません。屋内での遊びの場に少しでも変化を持って取り組めるように出来ることをしようというスタンスをから、次のステップに向かう必要を感じています。

それは次に何をして行く必要があるのかを知るための活動です。それは現地の方々も支援者側も一緒に見つけて行く必要があるように思います。放射能に関する認識や意識の違いが明確になり、コミュニティーは明らかに分断され始めています。

その結果、支援のつもりが余計なお世話に感じられたり、ありがた迷惑にさえなり兼ねないということにもなるでしょう。自立の必要性を感じている現地の方々もおられれれば、支援者の中でも支援し続けることは難しいと感じている方々もおられます。勿論、まだまだ助けは必要ですが、内容は変化して行くでしょう。

活動の当初から感じてきたことを、具体的に実践する必要を感じています。それは、少しでも現地を直接感じ、知る機会を持てるようにということです。まず、顔と顔を合わせて会話するというコミュニケーションの基本的な場を持つことでしょう。

こちらから現地に行くことと同時に、現地の方をこちらにお呼びすることが必要だと感じています。自分が置かれている場を離れて、足元にあることを新たな視点で見詰めることが 必要だと感じています。

今現在は、現地で伺ってきた声を実践するために活動を継続しています。具体的には、タングロンを希望者のために橋渡しをする活動。保育園(福島県相馬市)、放射能測定室(福島県相馬市)、山形県に避難している親子のためのサロン(山形県米沢市)、宮城県 仙台市及び近郊の方々などに、新鮮な野菜を希望する方々へ地元の農家の協力を頂いて有機野菜やお米などの橋渡し。スマートボールを楽しみながらタングロン支援基金を集めること。地元でタングロンを購入することで一部を支援基金に使うこと。活動の報告をまとめてこれまでの協力者の皆様にお伝えするといった活動をしています。

必要のある地域はあまりにも広いのですが、顔が見え、直接理解し合える繋がりを大切に地道に続けて行こうと思っています。

次の具体的活動は、
子供達にタングロンを届けること。
お手玉を作りサロンなど必要な場所に届ける事。
現地に出掛けて会話する人を送り出すこと。
現地の方々をお呼びしてこれからの事を一緒に考え行動することが中心になります。

そのための必要経費のための支援をお考えの方はどうぞ声をかけて見てください。勿論、具体的に参加を希望される方もお声がけください。

支援金の振込先
ゆうちょ銀行
記号 19010
番号 13399611
名前 タングロン支援基金(タングロンシエンキキン)
# by ravenono | 2012-10-31 02:27 | KOCOMATSU

カンテレ&ハンマーダルシマー オルゴールボックスコンサート

10月 10日この日の午後3時からと午後7時からKOCOMATSUでコンサートが開かれます。久々のコンサートです。

カンテレ奏者の荒博子さんとハンマーダルシマー奏者の山口智さんがKOCOMATSUを素敵なオルゴールボックスにしてくださいます。僕も少しご一緒させていただく予定です。

とても贅沢な空間になるだろうな〜と楽しみにしています秋の光の中で二つの弦楽器がキラキラと輝き歌い出し、ステンドの光と混じり合うでしょう。

とても小さなKOCOMATSUの空間が光と弦の響きで満たされます。小さな町の小さな空間は、まだあまり知られていません。それがまた、いいのだと思います。思いがけないところで素敵な オルゴールボックスを見つけた!

そんな感じできて下さる方がおられれば十分です。まだ参加できますので、声をかけてくださる方がおられましたらお知らせ下さい。

荒さんのお子様(赤ちゃん)をご主人がベビーカーに乗せておられたコンサート会場でお会いしたのが始まりで、ほんの少しコラボさせていただいた記憶があります。

いまや荒さんはカンテレ演奏者としてのは知名度も高く、評価も高く大活躍です。僕はかろうじてほそぼそと生き延びている笛吹きですが、そんなところにも来てくださる事になりました!ありがたく嬉しいことです。

お時間があり、お聞きになりたい方がおられましたらどうぞお出かけください!!http://love-flute.blogspot.jp/2012/09/in-kocomatsu.html
# by ravenono | 2012-10-07 12:38 | ライブ案内